訪問看護って、実際のところ楽なの?それとも、やっぱりしんどい?
病棟や外来で心身をすり減らしたあと、次の選択肢として訪問看護が気になっている看護師さんは少なくありません。
結論から言うと、訪問看護は「楽に感じる人」と「しんどく感じる人」がはっきり分かれる働き方です。
その違いは、根性や能力ではなく、これまでの経験・性格・置かれてきた環境との相性にあります。
私は医療現場で長く働く中で、病棟・NICU・乳児病床・夜勤中心の現場から、訪問看護へ移った看護師さんを数多く見てきました。
そこで感じたのは、「訪問看護=楽」という単純な話ではなく、消耗の質がまったく違うということです。
この記事では、訪問看護が「楽」と感じる人と「しんどい」と感じる人の違いを、
病棟や夜勤で限界を感じていた看護師さんたちの実例を交えながら、できるだけ現場感のある言葉でまとめました。
この記事を読んでわかること👇
- 自分に訪問看護が合うかどうかを見極める判断軸
- 訪問看護の「楽」「しんどい」が分かれる本当の理由
- 病棟・夜勤で消耗していた人が楽になった実際のケース
- 優しい人ほど訪問看護で悩みやすいポイント
「辞めたいと思う自分は弱いのかな…」と感じている方ほど、ぜひ読んでみてください。
訪問看護が「楽」と感じる人がいる理由
時間に追われる感覚が減る
病棟では、
- コール対応
- 急変
- 多重業務
- 終わらない記録
に常に追われます。
一方、訪問看護では、1件ごとの訪問に区切りがあり、業務の見通しが立てやすいのが特徴です。
実際に病棟から訪問看護へ移った看護師さんからは、
「時計を見て焦る回数が明らかに減った」
という声をよく聞きます。
人間関係のストレスが軽くなる
訪問看護は基本的に一人で動く時間が長いため、
- 常に誰かに見られている緊張感
- ナースステーションの空気
- 上司や先輩の顔色
といったストレスから距離を置きやすくなります。
「人が嫌いなわけじゃないけど、常に気を遣う環境に疲れていた」
そんな看護師さんにとって、これは大きな変化です。
夜勤がない・夜間対応が少ない職場が多い
夜勤が続くことで、
- 体調を崩す
- 気分が落ち込む
- 私生活が回らなくなる
という状態に陥る看護師さんを、私は何人も見てきました。
訪問看護は日勤中心(夜間オンコール対応あり)の事業所が多く、比較的生活リズムを取り戻しやすいという声もあります。
それでも「しんどい」と感じる人がいる理由
判断を一人で背負うプレッシャー
訪問看護では、利用者さんの状態をその場で一人で判断する場面が増えます。
- 今日は様子見でいいのか
- 主治医に連絡すべきか
- 家族への説明をどうするか
この判断が続くことに、精神的な疲労を感じる人もいます。
病棟のように「すぐ隣に誰かがいる安心感」がない点は、人によっては負担になります。
クレームや感情労働の濃さ
訪問看護では、利用者さんや家族と1対1で深く関わるため、
- 感情のぶつけ先になりやすい
- 理不尽な要望を受ける
こともあります。
特に、優しくて断れないタイプの看護師さんほど、無意識に抱え込みやすい印象があります。
事業所ごとの差が大きい
訪問看護は、
- 教育体制
- オンコール頻度
- 管理者の考え方
によって、働きやすさが大きく変わります。
「訪問看護がしんどかった」という声の多くは、職場選びのミスマッチが原因であることも少なくありません。
実際に見てきた看護師さんのリアルな事例
NICUで限界を感じていた看護師さん
NICUで働いていたある看護師さんは、
「責任の重さと緊張感で、常に気が休まらなかった」
と話していました。
訪問看護へ移った後は、
「責任はあるけど、呼吸できる感じがする」
と表現していたのが印象的でした。
夜勤続きで心身を崩しかけていた看護師さん
夜勤中心の病棟で働いていた方は、
- 寝ても疲れが取れない
- 何もしたくなくなる
状態が続いていました。
訪問看護に移ってからは、
「普通に生活できるだけで、こんなに楽なんですね」
と話してくれました。
主任業務に疲れ切っていた看護師さん
責任感が強く、周囲から頼られやすい主任クラスの看護師さんほど、
- 辞めたいと思う自分を責める
- 簡単に逃げたと思われたくない
という葛藤を抱えがちです。
訪問看護は、役職や評価の重圧から一度距離を置ける選択肢にもなります。
訪問看護が向いている人・消耗しやすい人
向いている人の特徴
- 自分のペースで仕事をしたい
- 利用者さん一人ひとりと向き合いたい
- 夜勤や集団ストレスから離れたい
消耗しやすい人の特徴
- すべて一人で抱え込んでしまう
- 断ることが極端に苦手
- 常に正解を求めてしまう
ただし、これは「向いていない」ということではありません。
環境を選び直すことで、楽になるケースも多いです。
まとめ|訪問看護は「逃げ」ではなく選択肢の一つ
訪問看護は、
- 楽になる人もいれば
- しんどく感じる人もいる
働き方です。
大切なのは、今の自分がどんな消耗をしているのかを知ること。
「もう限界かもしれない」と感じる感覚は、甘えではなく、体と心からのサインであることがほとんどです。
働き方を変えることは、看護師を辞めることではありません。
自分を守りながら、続けるための選択です。
少しでも気になっているなら、情報を集めるところからで大丈夫。
あなたが呼吸できる場所は、きっと他にもあります。
FAQ(よくある質問)
Q:訪問看護は本当に楽なんですか?
A:楽に感じる人もいますが、判断や感情労働が負担になる人もいます。相性が大きい働き方です。
Q:病棟経験が浅くても大丈夫ですか?
A:事業所によります。教育体制や同行訪問の有無は必ず確認しましょう。
Q:転職サイトは使った方がいいですか?
A:電話対応が苦手な方は、連絡頻度や口コミを確認しながら慎重に選ぶのがおすすめです。

