夜勤が続くたびに、「なんでこんなにしんどいんだろう」、「自分は向いていないのかもしれない」、そんなふうに感じていませんか?
結論から言うと、
夜勤がつらい原因は、体力や気合だけではなく“働く環境の構造”によるものも大きいと感じています。
実際、夜勤を理由に限界を感じる看護師さんの多くは、怠けているどころか、むしろ真面目で責任感が強い人ばかり。
私は医療現場で長年働くなかで、夜勤明けの病棟や急性期の現場で、心身を削っている看護師さんたちを何度も見てきました。
この記事では、
- 夜勤がつらくなる本当の原因
- 「辞めたい」と感じてしまう心理の正体
- 夜勤中に精神的な負担が増える場面とは
- 配属先、役割によって負荷が激変する理由
- 自分を守るために考えていい選択肢
を、現場目線でわかりやすく整理します。
「自分が弱いのかもしれない」と悩んでいる人ほど、安心して読んでほしい内容です。
夜勤がつらいのは「体力不足」だけが原因ではない
夜勤がつらいと感じると、多くの人がまずこう考えます。
「自分の体力がないから」
「若い頃はできたのに」
でも、これは本質ではありません。
同じ夜勤でも、
- 病院が変わるだけで負担が激減する
- 配属が変わった途端に耐えられなくなる
- 体力のある人ほど急に燃え尽きる
こうした現象が起きるのは、夜勤のつらさが個人差ではなく“環境差”で決まっているからです。
夜勤の負担を決める3つの環境要因
① 人員と業務量のバランス
夜勤帯は、どうしても人手が少なくなります。
- 一人あたりの受け持ちが多い
- 急変やナースコールが重なる
- 休憩が取れない前提の勤務
これだけで、身体的にも精神的にも消耗します。
② 判断と責任が集中しやすい構造
夜間は医師や管理者が常駐していないことも多く、
看護師が“最前線”に立たされる場面が増えます。
- 家族対応
- 説明や謝罪
- 判断のプレッシャー
こうした場面が重なるほど、「失敗できない緊張感」が積み重なっていきます。
③ 回復できない勤務設計
- 夜勤明けの休みが短い
- 生活リズムが戻らない
- 次の勤務までに疲労が抜けない
回復できない夜勤は、どんな人でも限界を迎えます。
「辞めたい」と思ってしまう心理はどこから来るのか
夜勤がつらいと感じながらも、多くの看護師さんはすぐにこう考えます。
「自分が我慢すればいい」
「みんなやっていることだから」
これは、看護の仕事が持つ“文化”の影響が大きいです。
責任感の強さが自分を追い込んでしまう
看護師は、
- 患者さんを最優先にする
- チームに迷惑をかけない
- 感情を表に出さない
こうした姿勢を、教育や現場で自然と身につけていきます。
その結果、つらさを感じる=自分の弱さと結びつきやすくなってしまうのです。
でもこれは、性格の問題ではありません。
役割として刷り込まれた思考のクセです。
役割や配属で夜勤の重さは一気に変わる
責任が増えるほど、見えない負担が増える
役割が変わると、夜勤の質も変わります。
- 後輩の判断を背負う
- トラブル時の対応役になる
- 現場と上司の間に立つ
特に中堅以降になると、業務量以上に「気を張る時間」が増えるため、消耗しやすくなります。
高度・感情労働が重なる現場の夜勤
急性期、小児、専門性の高い部署では、
- 常に緊張状態が続く
- 小さな変化も見逃せない
- 感情面のケアも求められる
こうした環境では、夜勤=休まらない時間になりがちです。
向いていないのではなく、負荷が高すぎるだけというケースも少なくありません。
夜勤がつらいときに考えていい選択肢
ここで一つ、はっきり伝えたいことがあります。
夜勤がつらい=看護師として失格、ではありません。
- 夜勤の少ない部署
- 日勤中心の働き方
- 責任範囲が明確な職場
- 一時的に環境を変える選択
これは「逃げ」ではなく、自分を守るための調整です。
まとめ
夜勤がつらくなる理由を整理すると、
- 原因は体力だけではなく環境構造
- 責任と緊張が集中しやすい
- 回復できない勤務が続いている
- 真面目な人ほど自分を責めやすい
ということが見えてきます。
壊れるまで耐える必要はありません。
「辞めたい」と思ったのは、あなたが弱いからではなく、これ以上無理をしない方がいいというサインです。
どうか、その感覚を否定しないでください。
FAQ(よくある質問)
Q1:夜勤がどうしてもつらいのは自分だけ?
A:いいえ。勤務環境や役割によって負担は大きく変わります。
Q2:夜勤を続けられないと看護師として価値が下がりますか?
A:下がりません。看護の価値は夜勤の有無では決まりません。
Q3:辞めたいと思った時、すぐ決断すべき?
A:まずは環境要因を整理し、選択肢を知ることが大切

